この給与調査結果は、幅こそ広いもののそれなりの精度で記載されていると感じております。
これから転職活動をする人も、まだ学生でどの分野で生きていけばいいかを悩んでいる人にも役立つチップスなので是非読んでみてください。
いったい生涯でどれくらいの給与がもらえるのか!?
りそな銀行が出しているデータによると一般的な生涯年収は2.7億円と言われています。
人生で得られるお金「生涯年収」と生涯で必要なお金|りそなグループ (resonabank.co.jp)
この計算からは、大卒の22歳から就労する前提で、60歳定年で38年間もしくは65歳定年で43年間働き続けたとすると、60歳定年で700万円の平均年収、65歳定年で630万円の平均年収になりますね。
これに社会保険料、所得税、住民税などが控除されていき、結果的に得られる手取りは大体2億円くらいになります。
つまり、手取りで考えると平均で460万円~520万円/年を手取りとして得るのが限界ということになります。
この平均手取りの中で、家を買ったり、子どもを育てたりするのですから、、、子育て世帯は特にお金が足りないですね。
特に学校の選択肢などを広げていくと、教育費は本当に無限にかかる仕組みとなっており、小学校~大学まで私立に通わせたとして一人5000万円かかると言われていますね。
子どもが二人いると、見込み手取りの半分である1億円は教育費に消えていきます。
この金額、本当に教育費だけです。子どもが育つには衣食住の確保が必要です。
私は35歳前後でふと気づきました。
そうです、生活自体を変えていかなければなりません。
そこで大切になってきたのは今のまま生きていたら生涯いくらもらえるのか?という視点でした。
外資系で働いている人の平均年収ってどれくらいなのか!?
ロバートウォルターズという会社をご存知でしょうか?定期的に外資系企業の給与をレビューしている会社で、この会社の資料をみると、外資で働くときにどれくらいの給与幅がもらえるかがよくわかります。
また、最近の外資系はだいたいジョブグレードやジョブに紐づいて給与が決まってきているので、どの外資系に移っていっても得られる報酬はだいたい同じです。
20_JAPAN_Jpn.pdf (robertwalters.co.jp)
最初のページに出てくるので、製造業をみていきましょう。
これをみるとどの役職でどれくらいの給与がもらえるかがわかります。
例えば、管理職でない場合は1000万円手前、管理職になると1000万円を超えて1500万円程度、そのまま昇進していきダイレクターレベルになると2000万円くらいです。
CEOになるとその2倍くらいまでいきます。
各役職毎に給与の幅はあるものの、外資系で働かれている方はそれなりに近しい!と思うことが多いと思います。
どの業界で、どの役職につくかで自分の給与の未来がみえてしまうということになります。
この調査で年収3000万円をこえるのは、企業トップのCFO、弁護士などが挙げられます。
やはり給与面での待遇がいいのは、本流でも給与が高い方々ということが言えますね。
そして、他の国調査結果も出ているので、この数字からある程度日本の外資で働くことがどう役に立つかがわかります。
Robert Walters | Salary Survey 2020 - Deutschland (Deutsch)
このリンク先はドイツですが、ドイツだけでなく、中国などと比べてみても給与幅はけっこう似てるなと感じます。
どの業種につくかで給与面での伸びしろが見え、上限も見えてしまいます。今の100倍努力しても給与は100倍には絶対ならないのです。
ちなみに、仮に外資系で以下の経歴を踏んだとすると、
20代:アシスタントマネージャー、30代~40代:マネージャー、50代:ダイレクター
800万円×10年、1200万円×10年、1500万円×10年、2000万円×10年と計算されたとして、生涯年収は5億5千万円になります。
りそな銀行が出していた金額の2倍くらいにはなりますね。もちろん全員がこの金額になるわけではありません。
アシスタントマネージャーとして一生を終える人もいますし(その場合は生涯年収3億円)、マネージャーで一生を終える人もいます(その場合は4億5千万円)。
ここから本題:私が副業をやる理由
ここまで読んで方はわかると思いますが、私が副業をやる理由は、ゴールが見える(給与や才能の上限が見える)競争より、ゴールの見えない競争をしたいなと思ったからです。
しかも、給与幅を上げれば上げるほど、累進課税の日本では税金を徴収される率も上がっていきます。
少し極端ですが、2000万円程度の給与を超える頃には、自分の努力の2/3は自分と身の回りの家族のために、残りの1/3は日本に税金として消えていきます。
*日本の累進課税と社会保険料の概算から算出した推移です。
赤グラフは控除される金額で、青グラフは手取りです。
また、企業で給与を高めながら残っていくのであれば取締役などになるために、ある程度ゴマをすりながら生きていくのは必要だと思います。
どのご時世も豊臣秀吉のような優秀な側近が天下をとるという事実は残っているのです。
私はどうせゴマをするなら1つの業界のしかも限られた世界(会社)でゴマをするより、世界に向けてゴマをする方がより楽しいのではないかと私は思ったのです。
いつの時代も人を満足させられるようなサービスが人を魅了します。
しかし、世界には、いいサービスなのに使ってもらえない!って思いながら困っている発明家やサービスオーナーがたくさんいます。
それを外部に伝えるのは、営業であったり、マーケティングです。
これらは簡単そうに思えてなかなかできないパートです。
でも、世界への発信という意味ではインターネットの発達がこの不可能を可能にしてくれました。
いま、何をやるか迷っているのであれば、自分が大切にしたいものを列挙することです。
自分の気持ちを色々な人にぶつけることで、思いもよらない結果を得られることもあります。
あなたの力を必要としている人がいます。
そう思うと、仕事は苦ではなく、楽になっていきます。
楽しむことが大切です。