
はじめに:3歳での海外旅行、心配もあったけれど…
2歳のときよりもさらに自己主張が強くなり、いわゆる「イヤイヤ期」真っ盛り。
そんなタイミングでの海外旅行は、楽しみと不安が半分ずつ。でも結論から言うと、行ってよかった!
今回は12月末から年始にかけてのオーストリア、特にウィーンを中心に滞在しました。
ジルベスター(大晦日)って?
オーストリアでは、大晦日のことを「ジルベスター(Silvester)」と呼びます。
このタイミングで滞在できたのは偶然でしたが、街中がとても華やかで、昼も夜も特別な雰囲気に包まれていました。
● 花火が町中でバンバン!
年が明けると同時に、街のあちこちで花火が打ち上げられるのがとても印象的でした。
公式の打ち上げというより、住民たちが自発的に花火を楽しんでいる感じで、街全体が参加しているようなにぎやかさ!
3歳の子どもも「きれい!」と大興奮。寒さを忘れて一緒に空を見上げていました。
● イヤイヤ期でも楽しめた理由
寒さで機嫌が悪くなりがちな時期ではありましたが、キラキラしたイルミネーションや音楽が子どもの五感を刺激してくれていたのか、思ったより楽しんでくれました。
広場でダンスしている人をまねしたり、ホットワインの香りに包まれた市内を歩いたり…ちょっとしたことが新鮮な体験に。
ウィーンでのオペラ体験:子どもでも楽しめる!
● ヘンゼルとグレーテル鑑賞
寒い日が続くので、屋内で楽しめるアクティビティとして「オペラ鑑賞」を選びました。
訪れたのはウィーン国立歌劇場でのヘンゼルとグレーテル(Hänsel und Gretel)。
3歳には難しいかな?と少し不安もありましたが、カラフルな舞台と音楽に夢中で、途中退席せずに楽しめました。
子ども向けの演目や短めの上演回を選べば、小さな子でもオペラを体験できるんだと発見。
● ホットワインの香りに包まれて
街中のクリスマスマーケットでは、香ばしいホットワイン(グリューワイン)の香りが漂い、気分もぽかぽかに。
子どもにはもちろん飲めないけれど、親がホットワインを片手にイルミネーションを眺めるだけでも特別な時間でした。
歴史と芸術にふれる:ウィーンの名所めぐり
● ウィーン美術史美術館でナポレオンの「マレンゴーの戦い」
美術史美術館では、ナポレオンが登場する「マレンゴーの戦い」の絵に思わず足を止めました。
華麗で力強い筆致は圧巻で、子どもも「馬!」と目を輝かせて見ていたのが印象的。
短い時間でも本物の芸術にふれられる貴重な経験になりました。
● シェーンブルン宮殿の美しさにため息
オーストリア皇帝の夏の離宮として知られるシェーンブルン宮殿。
その壮麗な外観とバロック様式の建築美に、子どもよりも親のほうが感動してしまったかもしれません。
おとぎ話のような風景は写真映えも抜群で、家族写真の思い出にもぴったりでした。
● 植物園の温室と動物園
シェーンブルン宮殿の敷地内には、素晴らしい温室(パルメンハウス)もありました。
熱帯植物が生い茂る空間はまるでジャングルのようで、子どもも大興奮。
また、隣接するシェーンブルン動物園は世界最古の動物園とされており、皇帝の時代から「動物園」という概念が存在していたことに驚きました。
冬でも一部の動物を見ることができ、親子ともに楽しめる貴重なスポットでした。
トラムでの移動が子どもに好評
レトロなトラム(路面電車)に乗るのも楽しい体験に。車窓からの景色に子どもも夢中で、移動中のぐずりも少なかったです。
● ホテルでの過ごし方も大切に
夜は無理せず早めにホテルに戻り、お風呂タイムやお絵描きなどでリラックス。寒い地域での旅は「無理しないスケジューリング」がカギです。
3歳旅での発見
◎ よかったこと
- 非日常の刺激が多く、好奇心が活発に
- 年越しのイベントを家族で体験できた
- オペラ・美術館・動物園など、子どもにも通じる文化体験ができた
△ 大変だったこと
- イヤイヤ期特有の「思い通りにいかない」場面が多い
- 防寒・体温管理が大切(現地での調整が必須)
まとめ:3歳でも年越しの海外旅行は楽しめる!
正直、行く前は「イヤイヤ期で冬なんてハードすぎるかも…」と思っていましたが、3歳なりの楽しみ方を発見できてとてもよい経験になりました。
ジルベスターの花火、初めてのオペラ、ホットワインの香り、美術館と動物園…子どもと一緒に過ごした特別な年越しは、一生の宝物です。
次回は「イギリス・アイルランド編」。3歳と9歳の2人連れでの、にぎやかな親子旅の記録をお届けします!