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【育児休業】父親になる男性に知っておいて欲しいこと。育児と育児休業、仕事との両立について

2021年2月11日

序論 Paternity Leave

日本では聞きなれない単語でしたが、最近は定着しつつある言葉があります。

欧米ではpaternity leaveという考え方があるそうです。父親になるための休暇ということで、日本で言う育児休暇男性版ですね。

欧米は日本に比べて共働きが多いということもあり、この辺の制度が充実しているようです。

一方で驚いたことは、企業によっては1年間の取得を可能としている母親の休暇maternity leave はアメリカでは8週間程度だそうです。(日本も法律上は最低それくらいの期間が保証されているので、背景は変わらないのかもしれませんが。)

その分、保育関連の制度、家事代行が充実しているということで、こういう背景もありpaternity leaveが充実しているのではないかと思いました。家族は助け合いながら生きていかないといけないですね。企業側の考えとしては長期に職場をあけないことで、早急な職場復帰を可能としているのかもしれません。

とはいえ、paternity leave日本も制度を整えるだけでなく取得を促す必要があるのだろうと思います。

育児の量を増やす

さっそく各論にはいっていきます。仕事の話から始まりますが、社会人になり入社したての頃に上司から言われた言葉があります。

『まずは量をこなす、質を追求するのは量をこなせるようになってから。』

いつ聞いても的確な言葉だと思います。育児も一緒です。

父親として育児に関わっているつもりでも実は母親に比べて時間がかなり少ないことに気付きます。

そもそも、父親は10か月に及ぶ妊娠生活や痛みを伴う出産を経験しておらず、母子一体という感覚から少し離れてしまっているのが現状です。

子どもが生まれたけど、父親の感覚も子どものままということは少なくありません。

母親は出産を通じて、大きく成長することは間違いないです。

そんな状況なので、仮に同じ時間を過ごしているつもりでも、母親と交わす言葉の厚みと父親と交わす言葉の厚みは大きく違います。

日本は母親の育児休業取得率は95%以上で高く、父親の育児休業取得率は7%程度しかありません。

赤ちゃんにとっての1年間は非常に濃密で母親と過ごして得た信頼感というものは何にも代えがたい財産となります。

一方で、男性が育児休業を取得すれば、この信頼感を半分とは言わないまでも半分に近いくらい得ることが出来ます。

これは量をこなしてからこそ気づけます。そして、日々変化する赤ちゃんの成長にあわせて育児スタイルを変えていかなければならない、

正直、仕事で直面するマーケットの変化スピードよりも目まぐるしく変化をします。

1人目の子に関して言うと、私の場合は育児休業を取らなかったので、信頼関係はあまり高くなかったのだな、と2人目と向き合っていて感じます。

 

ちなみに、私は父親として家族の朝ごはんの準備、子どものお弁当の準備をしており、それなりに関わっているつもりでした。ただ、時間と関係性の密度から言うと妻との関わりが90%だったら私は10%くらいだったのかなと、2020-2021年に育児休業をとりながら感じます。

上記のとおり、子どもとの信頼関係を時間という概念で考えた時に、妻とはかけた時間の分だけ違う感じがするからです。

共働きで関わる時間が一緒だとしても、お母さんから生まれてきた子どもはお母さんにとって愛を注ぐべき対象そのもの。たとえ、父親が時間を増やしたとしても、子どもとの信頼量は歴然なのです。

だからこそ、父親は育児にもっと関わらなければならない。

~目安~ 間違えてお母さんをお父さんって呼んじゃうくらい

実は育児休業をとってから子どもと過ごす時間が増えたので平日でも上の子とも遊べるようになりました。

公園でかけっこしたり、鉄棒したり、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

そんな時に子どもが、父親に向かって、お母さん、じゃなくて、お父さん、って言ったり、することありませんか?

育児休業をとってからですが、我が家では母親に向かってお父さん、じゃなくてお母さん、という言葉が飛び交うようになりました。

父親も子どもと関わっている時間が同じくらい多くなったから、母親に向かってお父さんと呼んでしまうのかなぁと思うのです。

(ただの慌てん坊なだけかもしれませんが)

そんな間違いが起こるくらいディープな関りをするといいのかなと思います。

子どもと関わる時間の濃さが、何よりも大切だと実感しています。

 

育児の量を増やすと子どもとの関りの中での失敗を学ぶ

実は子どもに関わった親は子育てしながら失敗します。今は言うべきではなかったな、とか、違う言い方があったなぁなどです。

そんな自己反省の中で知らず知らずのうちに親として成長します。

一人目より二人目の方が育てやすいというのは、この辺の経験値の違いによるものが大きいでしょう。

子育てを通じて、失敗・反省を経験していない父親は母親と似たような態度をとったとしても、同じ結果は得られません。全く同じ子育ては出来ないのです。

私の場合も、育児休暇で量を得る時間を手に入れたので、たくさん失敗をしてきました、あとは質を高めるのみです。

 

子育てを出来るようになってはじめて仕事と子育ての両立ができていく

仕事と子育てを両立することは出来ないことではないけれど、両方を完璧にこなすことは難しいと、育児休業を取得して子育てに対して向き合う時間が増えてきてから再認識してきました。

お弁当作りも、送り迎えも、親として子どもと向き合ってなければベビーシッターや家事代行の方が実行している役割と大きく変わりません。

自分が行っている役割に教育という観点を付けくわえることで、育児の面白さが大きく変わってきます。

そして、子どもというものは理論では動かないので、親が思っているようには育ちませんし、思っているように動くこともありません。

育児は、親としてどんな目的で関わるか、ということに尽きるなと感じます。

 

リーダー論と子育ては似ている

子育てをしていて、リーダー論と子育て論はとても似ているなと感じます。

知らない他人の持っている能力を最大限に引き出し、本人の気持ちと会社の成果を掛け合わせる点は子育てに近いです。

子どもといっても、持っている能力も自分とは違うので、まさに他人そのもの、その子の能力を最大限に引き出し、適切な環境を用意することは、リーダーのみならず、父親にも必要な資質なのだと改めて実感します。

 

子どもの成長は自分の成長

1日24時間、1440分、どれくらいの割合を子どもと過ごすために使えているか、そんなことを考えながら育児をすると、自分が子どもに与える時間限られていることに気付きます。価値を最大化しないといけないのだと思います。

ちなみに、私が仕事をしている間に子どもと関われた時間は平日は16%(4時間)だけです。育児休業をとった今でも寝ている時間は42%(10時間)なので、50%くらいしかありません。

子どもの成長はあっという間なので、向き合い方を考えながら仕事と育児を両立していきたいものです。

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