最近人工知能の本を読む中で感じたことを書いていきます。
人工知能でできることを知りたいということもありますし、人工知能でなくなる仕事を知っておくことで子どもとの対話を考えられるからです。
ところで、私が本を読んでいて以下のような画像を見ることがありました。海面に近ければ近いほどAIで達成されやすく、上に行けば行くほどAIで達成されにくいものとなります。
*以下より引用
Life 3.0: Being Human in the Age of Artificial Intelligence
2021年現在でAIが出来るとされているもの(海上にあるもの)
事前に謝っておきます。日本語訳が微妙に違ったらすみません。
海上にあるのは、チェス、暗記、1方向への前進、算術・計算、Jeopardy!あたりです。
これらは人工知能によって既に人間を超える領域にあるものです。
Jeopardyはクイズ番組及びゲーム化されたものですが、答えが決まっているものは応用しなくてもいいので、全て暗記できるコンピュータに負けてしまいますね。
あと少しでAIが人に代わるもの(沿岸にあるもの)
あと少しでAIが人に代わるものは、この絵では投資、運転、音声認識、定理の検証、翻訳などです。
いずれも、咄嗟の判断や状況判断が必要となるため、先ほどの海上にあったものと比べて一段階上にいます。
物事の判断に関する機械学習がある程度進むとAIにとって代わることが出来ますが、判断の材料が複数あるため難しいですね。
ただ、車の運転でいうところの高速道路の走行などのように複数の状況判断が必要ということでなくなれば、運転はほぼ実現しつつありますね。
微妙な立ち位置にウィノグラードテストというものがありますが、これは以下のように判断が難しい問題のようです。
ウィノグラードテストについて
コンピュータに簡単な質問を文章で示し、コンピューターの常識と知識を試験するというものです。簡単な質問とはいっても、対象物が二つ登場し、それが代名詞で結ばれる文章で、統計情報から回答できないように工夫されています。
現時点でAIに置き換えることが難しそうなもの
陸地に進めば進むほどAIでの置き換えが難しいものとなります。
人間関係や、マネジメント、プログラミング、定理の証明などが挙げられています。
AIに置き換えが難しいのは芸術とサイエンス
最近では、STEAM教育という名称で有名になりつつありますが、以下の5項目のうち、芸術とサイエンスを学ぶことは今後不可欠と言えるでしょう。
Science:科学
Technology:技術
Engineering:工学
Art:芸術
Mathematics:数学
これは、今の10代、20代の方だけでなく、30代、40代の方にも共通して言えることです。
30年前生まれたインターネット産業は今や大きく世の中を変えており、コンピュータが使えない50歳、60歳は取り残されつつあります。
これからの時代はAIが台頭してきます。20年後に50代になる30歳の方も、60代になる40歳の方も未来を見据えて情報を取っていく必要がありそうです。
実業務でAIでの代替ができなそうだな~と感じる業務
実業務をする中でプロジェクトリードとトラブルシューティングはAIでの代替が難しそうだなと感じる。
もちろん、AI自身によるディープラーニングが十分行きつけば、どちらも対応可能だとは思うが、多くのプロジェクトは予定通り進まない。トラブルシューティングも想定外から起きる。
型にはまったことはAIで代替可能だとは思うものの、細かな業務はAIでの代替は難しいのだろうなと感じる。
実際にキャリアを選択する際に、何であれば代替できないか、という点も考慮しながら進めたほうがいいと感じた事例。