癌にかかるか否かは遺伝的か生活習慣かのどちらかになることが多いようです。
私自身が癌を患い、どうすればよかったのか?ということを考える中で情報を整理しています。
今回、私が調査したことが皆さまの健康の一助になれば幸いと思い、記載していきます。2020年2月時点調査
ご存知の方もいるかもしれませんが、IARC(国際がん研究機関)という機関があり、この機関が癌発生リスク表を作っています。
引用元:IARC(国際がん研究機関)サイト(以下参照)
今回は、特に気になる、グループ1に注目してみたいと思います。
121因子あるうちの発がん性因子も1つずつ項目をみていると、私生活には関係なさそうな物質も出てくるので、今回私が私生活に関連しそうな因子を抜粋して紹介させていただきます。網羅できなかった部分は上記サイトで確認できるので、気になる方は訪れてみてください。
グループ1で気になる因子紹介
肝吸虫症
肝吸虫症は、肝吸虫のメタセルカリアが寄生しているコイ、フナ、モツゴなどの淡水魚の刺身を食べたり、加熱処理が不十分な場合に感染する疾患
ヘリコバクターピロリ
ヘリコバクター・ピロリ Helicobacter pylori (ピロリ菌 H. pylori)感染は、胃の炎症(胃炎)、消化性潰瘍(かいよう)、ある種の胃がんを引き起こす細菌感染です。
ピロリ菌については、以前私がこちらのブログで紹介しました。感染しているかどうかは簡易検査でわかります。50代以上の方に多いそうなので、是非チェックしてみてください。
アルコール飲料、アルコール飲料中のエタノール
これは結構衝撃ですね。私もアルコールに関わる仕事に携わっていましたので、これが癌リスクをあげていたのか?と思うと、これからアルコール飲料を避けなければならないのでしょうか?
ただ、日本の国立がん研究センターでは日本人への影響度を確認しており、現時点ではエビデンスが弱いというコメントがあります。
飲酒と胃がんリスク | 現在までの成果 | 科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究 | 国立がん研究センター 社会と健康研究センター (ncc.go.jp)
タバコ、喫煙
こちらは肺がんリスクでしょう。分類の中では、"Betel quid with/without tobacco"と記載されており、Betel quidはキンマやビンロウと訳されています。この物質があってもなくても癌のリスクがある、という意味ですね。
エンジン排気、ディーゼル
具体物質は記載されておりませんでしたが、たばこのように複合要素で肺への影響があるという意味なのでしょうか。
エストロゲン療法、閉経後
閉経後のホルモン治療法のようです。
(参考リンク)更年期のホルモン補充療法(HRT)とは?気になる副作用や効果に医師が答えます! (fujingaho.jp)
エストロゲン-プロゲストゲン更年期療法(併用)
こちらも上記同様更年期障害向けの治療法のようです。
エストロゲン-プロゲストゲン経口避妊薬(組み合わせ)
これはおそらくピルのことでしょうか。ホルモンのバランスを崩すことは、発がんを促してしまうのですね。
B型肝炎ウイルス(慢性感染症)
こちらは、肝臓がんになるリスクでしょう。B型肝炎は過去に注射の回し打ちをしていてかかってしまうことがあったそうですね。
最近では、海外に行くときに予防接種を促されることがあります。私も東南アジアに行くときにワクチン接種しますか?という話題になりました。
ただ、感染経路を考えると、輸血とか性交渉などが原因として挙がっているようです。
B型肝炎ウイルスはどうやって感染する?|知る|エーザイの肝疾患サポートサイト~つなぐ支えあう”あなたらしさ”を~ (eisai.jp)
垂直感染 ・出生時の母子感染 水平感染 ・父子感染など家族内感染
・キャリアとの性交渉
・剃刀や歯ブラシの共用
・刺青、ピアスの穴あけ
・覚せい剤、麻薬の注射
・出血を伴う民間療法
・キャリアからの輸血、臓器移植
C型肝炎ウイルス(慢性感染症)
C型肝炎も過去に注射の回し打ちをしていてかかってしまうことがあったそうですね。
C型肝炎ウイルスはどうやって感染する?|知る|エーザイの肝疾患サポートサイト~つなぐ支えあう”あなたらしさ”を~ (eisai.jp)
ヒトT細胞リンパ球向性ウイルスI型
成人T細胞白血病の因子だそうです。
HTLV-1の主な感染経路は母子感染(垂直感染)、性感染(水平感染)および輸血の3つである。献血者 の抗体スクリーニングが開始されて以降は、輸血による感染は見られていない。現在では、母子感染、特に母乳を介した感染が主要な感染経路と考えられている。
ヒト免疫不全ウイルス1型(感染)
HIVも発がんリスクがあるのですね。
ヒトパピローマウイルス16型、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59
HPVという名称で有名な子宮頸がんの原因因子です。
加工肉(消費)
これ気になりました。何を指しているのでしょう。ミートボールとか、ソーセージとかハムと思ったのですが、どうやら肉の過剰摂取は大腸がんリスクが上がるということのようです。
ただ、こちらも国立がん研究センターからエビデンスが弱いというコメントがなされています。
赤肉・加工肉のがんリスクについて|国立がん研究センター (ncc.go.jp)
2007 年に世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)による評価報告書で、赤肉、加工肉の摂取は大腸がんのリスクを上げることが“確実”と判定されており、赤肉は調理後の重量で週 500g 以内、加工肉はできるだけ控えるように、と勧告しています。
塩漬けの魚、中華風
こちらも意外でしたが、以下のようなHPを発見しました。
覚えておきたい、意外な発がん性食品20種・リスク低減の食品7種 | NewSphere -6ページ
塩漬けの肉と魚は硝酸塩と亜硝酸塩を多量に含んでおり、DNAにダメージを与え細胞の異変を招くとされている。こうした食品を多く消費する中国人と中華系移民の人々は、鼻と喉にがんを患う可能性が有意に高いとする研究がある。
また、塩分接種自体あまり良いものとはされておらず、国立がん研究センターでは以下のとおりコメントがなされています。日本で一番多い胃がん、塩分接種は気を付けたいですね。
食塩と胃がん発生について
動物実験などから、胃の中で食塩の濃度が高まると粘膜がダメージを受け、胃炎が発生し、発がん物質の影響を受けやすくなることが示されています。そのような環境では、慢性的に感染することにより胃がんリスクを高めることが知られているヘリコバクター・ピロリという細菌の感染も起こりやすくなることが知られています。
食塩・塩蔵食品摂取と胃がんとの関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ (ncc.go.jp)
日射
こちらは皮膚がんですね。昔からよく言われていました。関連して紫外線なども因子として記載されていました。
アスベスト
こちらは肺がんへのリスクでしょうか。最近では、ニトリで購入した珪藻土のマットにアスベストが含まれているリスクがあるということで話題になりました。昔は建築物に使われていましたが、今はリスクはだいぶ減っているものと思います。
ニトリ、製品のアスベスト検査していなかった 社長が会見で認めた内容とは(アジアプレス・ネットワーク) - Yahoo!ニュース
まとめ
私がIARCの発がん性因子分類から、特に生活に関係しそうなものをピックアップして紹介いたしました。
いずれも過剰摂取ということが前提にはなるとおもいますが、ウィルスのように一度かかるとリスクが高まるものも存在します。
人生100年時代です、人類は癌と戦わなければならなくなってきています。
また、2人に1人が癌になるという時代でもあるため、出来るだけ因子をとらえておきながら、対応策を考え、長い人生を楽しめるようにしていきたいですね。