この受験という活動を通じて、小学校・中学校受験をするってどういうことなのかな、ということをずっと疑問に感じていたので、神奈川県の学校統計要覧をみながら考えていきたいと思います。
今回の調査の目的
そもそも何故このような疑問がわいたか?ということですが、元々私自身は小学校は公立でも私立でもどちらでもいいと感じていました。
私自身が公立1本で育ってきましたし、それで不自由なく生きてくることが出来たので、学校はどこでもいいと思っていました。
しかし、これからの時代は経験が重要らしいという話を聞き、経験値が多くなるような関りをしていかなければならないと感じました。
しかし、親として出来ることが限られているので、それならば私立という選択肢に対して親として何かできるのか?ということを考えましたが、そもそも私立受験というものを知らないので全体としてどういう人が受けるのかを知りたく調査するに至りました。
今回の調査では結論めいたものはありませんのでご了承ください。
調査結果
幼稚園から小学校の推移を人数別に比較すると、小学生全体に対して半数が幼稚園から来ています。厚生労働省管轄になるので数字としては載っておりませんでしたが、残りの半分は保育園から来る児童数と推察します。
*計算方法:上記HPに幼稚園、小学校、中学校の全児童数が記載されているので、その数を幼稚園、中学校は3学年分で割り、小学校は6学年分で割った数字を用いて1学年あたりの人数比率に置き換えています。
図1.幼稚園、小学校、中学校の人数(1学年換算)
これをパーセンテージに置き換えると表1のような感じになりました。
表1.幼稚園~中学校の児童在籍比率
表1からは私立としての男子の進学比率(0.9%)が女子(1.4%)より少ないことがわかります。
神奈川県は中高が女子校になる進学先が多いので数字としての違和感はありませんでした。
一方で、今回の本題とは直接関係ありませんが、私立中学は小学校に比べると学校数が増えることがわかります。
市町村毎の私立学校数については以下のとおりで、都内に通っている子を除くと、ほとんどの私立学校が神奈川県東部に位置しているようです。
横浜市 | 11 |
川崎市 | 4 |
藤沢市 | 3 |
足柄下郡 | 2 |
相模原市 | 2 |
鎌倉市 | 2 |
その他 | 6 |
*市町村に1校存在している場合はその他に分類
ちなみに、学級数毎の人数から、神奈川県の児童の約半数にあたる約42,000人が横浜市、川崎市に住んでいることがわかります。表1の元データでは、私立小学校に通っている子どもの数が1,750人なので、横浜、川崎あたりでは2~3%の人が私立小学校に行くようです。
表2.横浜市と川崎市での児童数別の学級数。
データからの考察
このデータから何が言えるのかというと、私立小学校に通う子どもは神奈川県でみると全体の2%程度なのだな、ということ、その数字が中学校受験になると11%程度に増えるのだなということがわかりました。
志願者数がどれくらいいるのかわかりませんが、小学校の受験も狭き門です。
そして、中学校受験も狭き門なのです。
高校になるともう少し私立学校が増えてくるのですそ野が増えます。
さぁ、あなたは子どもに受験をさせますか?