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サッポロビールから2月2日に発売される限定LAGAR BEERが本当に限定過ぎる

2021年1月12日にファミリーマート限定で発売される予定だった「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」が1月8日に発売停止の報道がされましたが、一転1月13日のニュースリリースで販売されることになり話題になっています。

「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」発売についてのお知らせ | ニュースリリース | サッポロビール (sapporobeer.jp)

何が問題だったの?

今回の間違いはLAGERとすべきだったスペルをLAGARとして間違えてしまったことにあります。

ラガービールで有名なビールの中にキリンのラガービールを見てみると、確かにLAGERと記載されており、”Aではなく、Eが正しい”ことが理解できます。

*サッポロビール、キリンビール公式サイト参照

何が話題になっている?

今回、法令上も問題ない商品をスペルミスをしたことで発売停止につながっておりますが、この判断が食品ロスになるとされてネットで話題を呼んでいました。

また、Twitternoハッシュタグでも#EじゃなくてもAじゃないかという形で広められ、さらに話題を呼んでいます。

 もし発売停止となっていたら、どうなっていたのか?

ビールなどのお酒は出荷時点で税金が課せられる仕組みとなっており、1缶あたり70円の税金が課せられています(*2020年10月改正分反映)。

ビールメーカー各社は支払い済みの70円×製造量分の税金を受け取れるようです。

Yahooの記事によると、16,300店舗で発売されることだったということでしたので、1か月間限定、1週間に10缶程度売れる見込みで製造されていたとすると、実に65万2000本の缶が廃棄になるところだったと推察されます。

サッポロ、ラベル誤表記のビールの発売中止を撤回、ネットの励ましの声で(BCN) - Yahoo!ニュース

ビールの税金に換算すると約4500万円にも及びます。サッポロビールの売り上げ換算では1億3千円ですね(価格は、350ml缶:200円(税込219円)、500ml缶:260円(税込286円)なので)

また、社内販売するという手もあるかもしれませんが、従業員数などを考えると65万本の行先はなく、確実に資金を回収出来る廃棄がビール会社の選択肢として挙がりそうです。

予備知識:知っておきたいビールの廃棄の仕方

国税庁のHPをみると、廃棄方法の申請方法が記載されていますが、その具体的な方法は明確ではありません。

【腐敗・廃棄】

Q1 酒類製造場内にある酒類が腐敗したので処分(廃棄)したいと思いますが、どのような手続きが必要ですか。

A 酒類製造者は、酒類が腐敗その他の事由により飲用に供し難くなったときには、直ちに「酒類・酒母・もろみ 亡失・腐敗 届出書」により税務署長に届け出なければなりません。
この場合、検査が必要と認める場合には、検査を行うために必要な期間を指定して、廃棄等の処分を禁止することがあります。

根拠法令等:
酒税法第50条の2第2項、第3項、同法施行令第56条の2第2項

不可飲処置:容器に「加塩料理酒」(非酒類)と表示されているものを見た方はいますか?アルコール度は12%くらいある清酒でも、調理専用として作られたもので、製造段階で2,3%程度の食塩を加えるとお酒ではなくなるそうです。

いくつかある方法のうちに、塩を入れて、お酒ではなくする。というものがあるようです。
出来れば捨てない方がいいものなので、今回のように捨てないで済んだことは有り難いですね。

珍しいこと間違いない今回のラガービール

また、発売日である2月2日は明治30年以来、124年ぶりの節分にあたります。

スペル間違い、124年ぶりの節分、これは気になる商品となりそうです。

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