人は進路を変更するとき、このままでいいのか?と思うことがきっかけになることが多いはずです。
私が転職するにあたって感じた、このままでいいのかと思う人から聞いたエピソードをご紹介します。
みなさん、仕事で尊敬できる方ばかりでしたが、仕事と家庭の両立の難しさを実感したエピソードばかりです。
異動時の挨拶
異動の時の挨拶が一番インパクトが大きいですね。数年間その勤務先で働いているので、自分の思いが言葉にのります。
『ようやく念願が叶い、故郷に戻ることが出来ます。故郷に家を買ったあと16年間単身赴任でした。1歳だった娘も17歳になってしまいました。』

土日に帰れたとしても毎週帰れるわけではないはず。
2週に1回、帰れたとしても親としての関わりは1年で14%、寝てる時間、子供が家にいない時間を考えると5パーセント以下。
子供に関われる、関わりたいのはむしろ、16歳くらいまでなのでは。
このまま今のキャリアを進むと、こういう未来が待っているのかな。
朝の何気ない会話
『子供が受験でさー。家に帰ると色々とあるんだよね。進路のことは母親に任せてるから、単身赴任は楽だよ!』

受験で大変だとしても、父親として子どもにうまく関わっていきたいなぁ。
飲み会での会話
『妻が体調崩してるのに転勤の命令だよ、ほんと会社ってひどいところだなぁと思ったよ。』

いざというときに自分の意志を働かせられないのであれば、それって幸せなのかな?
何を大事にして生きたらいいのかな?
退職の挨拶
『ずっと単身赴任が続いたので、妻との生活がうまくいくのかよくわかりません。しばらくは、帰ってこなくていいよと言われてしまっています。』

会社の繋がりは強いけど、家の繋がりが希薄になったら嫌だなぁ。
部下の思いをくみ取らない発言
これは聞いた話ですが、気を付けたいですね。
(質問)『私がマネージャーになるにはどうしたらいいですか?』
(回答)『君は今の仕事を続ければ良いよ』

どういう部分が能力として補填されれば、マネージャーになれるかもね。とか、必要な能力を伝えることで質問者も上司を信頼したでしょうに。
番外編:部下の気持ちを高める発言
ある失敗をした同僚が上司から受けた言葉
(同僚)この案件ではうまく行かなくてすみませんでした。
(上司)そうか~。誰しもが通る道だから気にしなくても良い。君がそれだけ難しい案件をやっていたってことだよ。
まとめ
皆さん正直な気持ちを伝えているのだと思います。先をいく、先輩だからこそ、どれも説得力のある言葉です。
何が幸せなのか?と、ふとした出来事から考えることが出来たエピソードばかりですが、自分が言われて気持ちが動いたことがあっても、自分が上司になるころには忘れてしまいます。
感情の変化が訪れた時は、メモを出しましょう。そして小まめにメモをとっておくといいです。
私のおすすめ!
- 週毎のスケジュール帳に気持ちが動いた出来事を書く。
- 1年に1回スケジュール帳をみながら動いた気持ちを1か月毎の月記に落とし込む。
私はこの習慣を10年続けています。社会人になってからの気持ちの変化もわかってきます。
徐々に仕事から家庭の出来事に関する記述が増えているので、自分の中で大切にしたいものの比重が徐々に変わってきているのだと思います。
是非、スケジュール帳に自分の思いメモを残してみてください。アプリに記録してもいいのですが、検索するのに不便なので、パラパラめくれるノートがおすすめです。
最後に、人はコミュニケーションを好む生き物で、コミュニケーションを続けていくことで、自己肯定感を高めていきます。1つ1つの発言が人を動かします。